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2015年06月21日

見えた!奇妙きてれつ量子の世界






見えた!奇妙きてれつ量子の世界

掲載日:2009年8月26日

物理学者アハラノフの名は知らなくても、「アハラノフ・ボーム効果」という言葉は聞いたことがあるかもしれない。1980年代、日立製作所の研究者である外村彰氏が検証に成功し、ノーベル賞級の成果として注目を集めた。50年前、この効果を量子力学の建設者の1人、ボームとともに予言したのが当時20代のアハラノフ氏(右は近影)だった。

後年、氏はもう1つの予言をした。これまで「決して見ることはできない。見たら壊れてしまう」と誰もが信じてきた量子の世界を、壊れないようにこっそり見る方法があるというのだ。これを「弱い測定」と呼ぶ。しかも、ある種の実験装置(干渉計)の中で起きている現象(左上はイメージ図)について、弱い測定を行うと、粒子が特定の場所に存在する確率が「マイナス1」になるという。

確率というのは、本来0と1の間の値しかとり得ず、その予言は一見不可解だが、このほど日本とカナダのチームがそれぞれ実験で確かめた。

量子力学の実像に迫る今回の特集は3本の記事で構成。第1部「存在確率マイナス1 天才アハラノフの予言」ではアハラノフ氏が疑問符を突きつけた今日の量子力学の“常識”について解説する。量子力学が語る世界とはどんなものか、なぜ見ることはできないと考えられるようになったのか、その歴史的経緯を振り返る。またアハラノフの予言を巡る近年の動きを紹介する。

第2部「宇宙の未来が決める現在」はアハラノフ氏へのインタビュー。量子力学の固定観念を覆した予言の詳細について本人が語っている。また、氏が提唱する弱い測定の概念は、量子力学と一般相対性理論を総合的に理解するための有力な手がかりになる。この点について、東京工業大学の細谷暁夫教授らに解説いただいた。

第3部「量子の“開かずの間”をのぞき見る」では、存在確率マイナス1を観測した実験について、当事者である大阪大学の井元信之教授(左下)らに寄稿いただいた。
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メタンハイドレート保管・研究へ…鳥取県と明大






メタンハイドレート保管・研究へ…鳥取県と明大

2015年06月21日 11時05分






 日本海にある次世代エネルギー・メタンハイドレートの調査・研究を支援しようと、鳥取県は今年度、明治大学と協力して採取した地質試料の保管場所兼研究スペース「鳥取メタンハイドレートコア研究センター」を鳥取市内に整備する。

 県は研究環境を整えることで鳥取をメタンハイドレート研究の拠点としたい考えだ。

 県は、2012年頃からメタンハイドレート研究に着目。教育や研究活動などで連携する包括協定を結ぶ明治大学で同研究にあたる松本良・特任教授のアドバイスを得ながら、鳥取大学大学院に専門的に研究する寄付講座の開設を予定している。

 明治大学では、海底から採取した地質試料の保管庫が手狭になっていることから、県が保管場所の提供を申し出た。

 センターは、鳥取港湾事務所(鳥取市港町)1階を改修。有機物などを含む試料の腐敗を防ぐため、広さ約130平方メートルの大型冷蔵庫を設置する。プラスチック製の容器に入れた試料約2000〜3000本を保管できるという。1500万円以上という冷蔵庫の設置費用は、明治大学が負担。県は電気設備の工事などスペースの改修費290万円を県議会6月定例会に提案している。

 夏頃の稼働開始を目指しており、県環境立県推進課は「あらゆる場所の地質試料が保管されれば、おのずと研究者も集い、日本海側の一大研究拠点となる」と期待している。
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2015年06月20日

IBM天才技術者が挑むメモリー






IBM天才技術者が挑むメモリー

掲載日:2009年8月21日

ハードディスクドライブ(HDD)という言葉はかなり知られるようになった。かつてはもっぱらパソコンの内部メモリーとして使われていたが、今やビデオカメラやビデオレコーダーでHDD内蔵をうたう製品が広く出回る。

HDDは高速回転する磁気ディスク上に磁気ヘッドを使ってデータを書き込み読み出す。大量のデータを電力なしで保存できるが、半導体メモリーより動作速度が遅い。高速回転するディスクに磁気ヘッドがぶつかって壊れる(クラッシュする)こともある。そこでHDDのように記憶保持に電源不要でありながら高速動作しクラッシュの恐れがない新型メモリーの開発に電機メーカーはしのぎを削っている。

そうした夢のメモリーの1つがレーストラックメモリー。極細ワイヤの磁化の形で情報を記録、その磁気の状態をワイヤ上で自由に移動させて、固定磁気ヘッドで読み取り書き込みをする。ヘッドもワイヤも動かないのでクラッシュの心配がなく動作も高速だ。

発明者は米IBMのパーキン氏。HDDの記録密度の飛躍的向上に道を開いた天才技術者で「フェロー」という同社技術職の最高ポストにある。その氏自ら、レーストラックメモリーの仕組みや魅力について解説している。
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