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2015年07月13日

近大マグロ、日本海でも…奄美から受精卵を空輸






近大マグロ、日本海でも…奄美から受精卵を空輸

2015年07月11日 17時41分

 クロマグロの完全養殖に世界で初めて成功した近畿大(大阪府東大阪市)は、富山県射水市海竜町の同大水産研究所富山実験場で、クロマグロの稚魚の飼育研究に挑む。

 同大はこれまで主に、太平洋側の和歌山県と鹿児島県・奄美大島のいけすで繁殖に取り組んでおり、日本海の海水を用いた水槽で育てるのは初めてとなる。

 近畿大によると、今月18日、奄美大島から直径約1ミリの受精卵約150万粒を空輸などで富山に運ぶ。搬入から2日ほどで、全長3ミリほどのクロマグロの稚魚が孵化する見通しだ。

 最初は、富山湾から海水を引き込んだ直径約6メートル、容量約30トンの水槽の中で育てる。1か月ほどたち、体長が6〜7センチまで順調に成長すれば、同大が所有する中で最大級の直径10メートル、容量約200トンの大型水槽に移し、飼育に取り組む予定だ。

 稚魚は体長10センチ以上になった時点で、大半を民間の養殖業者などに出荷するが、一部は水槽内でどれだけ成長するかを調べるため、飼育を続ける方針という。

 刺し身やすしなどで食され、日本人になじみ深いクロマグロは、乱獲によって産卵できる成魚の数が世界的に減少している。近畿大は、天然資源を守るとともに、マグロの安定供給を図るため、人工飼育で成魚に産卵させ、生まれた稚魚を育て、再び産卵させる「完全養殖」のサイクルに挑戦し、2002年に世界で初めて成功した。現在、太平洋側にある直径30メートル以上のいけすで、3〜4年かけて食用になる30〜60キロ・グラムの重さまで育てている。「近大マグロ」の愛称で出荷され、味にも定評がある。

 一方、日本海側の富山でクロマグロを飼育するのは初めてのため、課題もある。富山実験場の職員によると、豊富な雪解け水が流れ込む富山湾は、1年を通して海水温が低く、5月時点で比較すると和歌山県沖の太平洋より10度近く低い。水槽の温度を調整しながら育てる考えだが、日本海の海水がマグロの成長にどのような影響を及ぼすかは未知数だという。

 今回搬入される卵は約150万粒あるが、うまく餌を食べられなかったり、ある程度大きくなっても光に驚いて水槽に衝突して死んだりするケースもあり、成魚になるマグロは限られる。富山実験場の担当者は、「卵からいかにより多くのマグロを成長させられるか、腕の見せ所になる」と話している。
posted by gensou-choumazin at 06:51| Comment(0) | 読売 最新科学ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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