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2018年06月28日

昆虫とあなどることなかれ!感情があり、道具をも使いこなす高度な知能を持つマルハナバチ(英研究)






昆虫とあなどることなかれ!感情があり、道具をも使いこなす高度な知能を持つマルハナバチ(英研究)


脳の大きさと知能に関連性がないことはこれまでの研究でわかっている。わずか数センチのマルハナバチの脳は小さいかもしれないが、最新の研究によれば、マルハナバチの知能は相当なもので、複雑な問題に柔軟に対処できるそうだ。

 マルハナバチは、複雑な移動スキル・原始的な文化・感情を備えた驚くべき昆虫なのだ。しかも道具すら使用することができるのである。

マルハナバチとは?


 マルハナバチはミツバチ科ミツバチ亜科の昆虫で、世界で約250種が知られている。アジア中央部の草原地帯に分布の中心をもちヨーロッパ、東アジア、東南アジア、南北アメリカ大陸にも分布する。日本には15種のマルハナバチが生息している。

 多くの植物にとって重要な送粉者であり、人間もその恩恵を被っている。

マルハナバチの能力を調査
 彼らは仲間の行動を観察して、紐を引っ張って砂糖を手にする方法を学習することができる。自然環境では紐を引くことなどないだろうが、花びらなどを引いたり、押しのけたりすることはある。

 こうしたことから、論文の著者であるロンドン大学クリーンメアリー校の行動生態学者オリ・ロウコラ(Olli Loukola)氏は、マルハナバチはその進化の歴史において見たこともない物体の使い方を学習できるのだろうか、と疑問を抱いた。




状況判断と学習能力に優れるマルハナバチ
 実験では、マルハナバチに黄色い玉を目的地に運んだら砂糖水をもらえるゲームを行わせた。これは自然界では決して行わない行動だろう。

 まず玉を目的地に運んだら砂糖水がもらえることをマルハナバチに教え、次いで目的地から異なる距離に3つの黄色い玉をセット。



 それからマルハナバチのグループに、すでに訓練を施したハチが目的地から最も離れた場所にある玉を運んで砂糖水を手にする場面を見せた。

 また別のグループには、偽物のハチ(実際は磁石)が最も離れた玉を動かす場面を見せた。さらに別のグループには、そうしたお手本は見せず、あらかじめ目的地にボールと砂糖水がある状態を見せた。



 この後、お手本で示された通りに砂糖水を得られるかどうか各マルハナバチに挑戦してもらった。すると最も成功率が高かったのが仲間がお手本を示したグループであった。

 目的地に玉を運ぶ時間も、偽物が手本を示したグループや手本を示されなかったグループより早かった。



 さらにマルハナバチはすぐに玉をもっと効率良く運ぶ方法を思いついた。手本を示されたグループは最初は玉を押して運んでいたが、やがて後ろ向きに玉を引っ張るように運ぶようになった。予想外の柔軟性である。

 玉の選択においても柔軟性を示した。

 お手本を見せたハチは必ず目的地から最も離れた玉を運んだが(他の玉が固定されていたため)、それを見たハチは目的地に最も近い玉を選んで運んだ。

 最も近い玉を黄色から黒に置き換えてみても、ほとんどのハチが黒い玉を目的地に運んだ。つまり玉を中心に運ぶという基本ルールを理解していたということだ。



 こうした柔軟性は、自然環境で初めての問題(新種の植物の登場や在来種の絶滅など)に直面した場合において、その解決に大いに役立つことだろう。

 そして何より大切なのは、脳が小さいから認知能力も限られているというこれまでの見解が誤りであることを示したことである。

posted by gensou-choumazin at 07:07| Comment(0) | 最新・面白科学記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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