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2015年06月19日

猫はどこからやって来たのか






猫はどこからやって来たのか

掲載日:2009年8月18日

私たちが街中で見かける三毛猫やトラ猫などはいわゆる日本猫だ。ペットショップに行けば高価なペルシャネコやシャムネコなども見られる。世界で広く飼われてるは生物学上、すべてイエネコに分類される。イエネコは人間と切っても切れない動物だが、意外にも起源はよくわかっていなかった。

ネコを飼い始めたのは約4000年前、古代エジプト人だったというのが定説で、遺跡の壁画にネコが数多く描かれているだけでなく、神として崇められてもいた。しかし、それが種としてのイエネコの始まりかというとよくわからなかった。イエネコの祖先はヤマネコではないかと疑われていたものの、確かな証拠はなかった。

この記事の筆頭著者のドリスコル氏らはアフリカとユーラシアの各地にいる合計1000匹近いヤマネコとイエネコのDNAを解析、すべてのイエネコが中東にすむリビアヤマネコから進化したことを突き止めた。種としての起源は約1万年前までさかのぼることもわかった。地中海のキプロス島で約9500年前の墓から成人とネコが一緒に埋葬されているのが見つかったからだ。地中海のほとんどの島に野生のネコはいないので、地中海沿岸地方から人が運んできたことになる。
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2015年06月12日

石油の次はリン?






石油の次はリン?

掲載日:2009年8月10日

「窒素、リン酸、カリ」。試験勉強で、この言葉を一生懸命覚えた人が多いかもしれない。窒素とリン(リン酸)、カリウム(カリ)は肥料に欠かせない3要素だ。このうち窒素は空気中から無尽蔵に取り出すことができる。カリウムとリンは採掘しなければならないが、カリウムについては数百年分の埋蔵量が確認されているのに対し、リンについては、安く採掘できるリン鉱床は今世紀末には枯渇し始める恐れがあるという。大農業国でもある米国のリン資源は数十年内に尽きる可能性があるが、海外から輸入しようにも大量のリン資源を保有する国は限られ、戦略地政学的なリスクになる。
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2015年06月11日

病気の陰にサイレント変異






病気の陰にサイレント変異

掲載日:2009年8月5日

人間の設計図、ヒトゲノム(全遺伝情報)は、4つの文字(4種類のDNA塩基)で書き連ねられた本のようなものだ。その総文字数は30億字(30億塩基)で、その中にタンパク質の設計図(遺伝子)が含まれている。タンパク質を作るときは、DNAで書かれた設計図が、RNAで書かれた設計図に書き写され、そのRNAの設計図から実際のタンパク質ができる。RNAの設計図も4つの文字で書かれており、一般にA、C、G、Uと表される。

タンパク質はアミノ酸の集まりなので、RNAの設計図には各種アミノ酸が3文字で表記されている。例えばグリシンというアミノ酸はGGUだが、GGCやGGA、GGGもグリシンを意味する。RNAの設計図を見ると、同じグリシンでも、設計図の場所ごとで表記の使い分けが行われている。

生命の設計図の特徴は予期しない図面の書き換えがあることで、これが遺伝子の突然変異だ。しかし突然変異によって、例えばGGUがGGCになっても、グリシンができることに変わりはないので、作られるタンパク質は同じ。実際、多くの場合その通りで、それ故にこうした突然変異は「サイレント変異」と呼ばれていた。

ところが、サイレント変異の中にはサイレントではない、つまり設計図通りにはタンパク質ができなくなる突然変異が存在することがわかってきた。そうなると病気を引き起こす。  なぜサイレントではなくなるのか、そのメカニズムは1つではなく、解明は途上にあるが、大腸がんの一種や体の一部が長くなる病気などサイレント変異がかかわる病気がすでに50種類ほど発見されている。
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