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2018年03月01日

宇宙探査に国際ルール…天体の保護やデータ公開











宇宙探査に国際ルール…天体の保護やデータ公開

2018年03月01日 06時09分

 月や火星などの天体の保護や科学データの無料公開を柱とする、宇宙探査に関する新しい国際指針の全容が28日明らかになった。

 3月3日に東京都内で開かれる宇宙関係の閣僚級会合「国際宇宙探査フォーラム(ISEF)」で合意する。月や火星の探査を巡る各国の動きを踏まえたもので、民間企業との協力も盛り込む。指針は1967年に発効した宇宙条約以来、半世紀ぶりに作られる国際的な基本ルールとなる。

 フォーラムの開催は2014年の米ワシントンに続き2回目。今回は日米欧、ロシアや中国など約50か国・地域の閣僚や宇宙機関のトップらが参加し、探査の際に守るべき指針「国際宇宙探査の原則」と、探査の目標などを示す「共同声明」を取りまとめる。

 読売新聞が入手した文案によると、指針では、無秩序な資源開発などを避けるため、「宇宙空間と天体の保護」を明記する。探査で得られる新たな発見や観測データは、産業の発展にもつながることから、データの無料公開と各国での共有を求めている。
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完璧なパスワード。それは「脳紋」(英研究)











完璧なパスワード。それは「脳紋」(英研究)


 顔・声紋・指紋といった身体的・行動的特徴に基づき個人を認識する技術、「生体認証」の重要性は、セキュリティ保全の分野においてますます増している。

 従来の個人識別番号とパスワードといったやり方では容易に破られてしまうからだ。例えばバークレイズは、スマホからネットバンキングを行う顧客向けに指紋認証システムの「TouchID」を導入した。

 だが、これだけでは不正を完全に防ぐことができない。極端な話、指を切り落としてしまえばいいのだ。またセロファンを使って、ガラス面に付着した指紋を採取し、そこにゼラチンを塗るなど、指紋を偽造する方法はいくつかある。

 こうしたことから、コピーが困難な、より高度な生体認証システムの開発が急務であった。そして、その答えとして有望視されるもの、それが「脳」である。

脳の電気的活動をベースにする脳紋の研究

 脳の電気的活動をベースにする生体認証技術は、不正を防止する確かな潜在能力を示している。ここ数年になされたいくつもの研究が、脳が考える方法は人によって異なっており、”脳紋(brainprint)”は人それぞれ独自のものであることを明らかにしている。

 事実、当時ですら、102人の被験者を対象にした実験で98パーセントの精度で個人を特定できている。これは指紋の99.8パーセントという精度にかなり近い。

 より最近では、こうしたことが血流の変化から脳の活動を測定するfMRIによって確認されている。


精神的作業から個人を特定

 ある研究では、リラックスする・ストーリーを聞く・計算する・感情を浮かべた顔を見る・体の動いている部位を想像するといった特定の精神的作業を行わせることで、最大99パーセントの精度で個人の特定に成功している。


脳紋を認証する装置の開発

 しかしfMRIのコストと難しさ(長時間スキャナーの中でじっと横になっていなければならない)は、日常的な生体認証を行う上では実用的ではない。

 電極で脳波パターンを計測する脳波計(EEG)が注目されたのはこのためだ。しかしEEGも楽ではない。計測にはゼリーが塗られた電極付きのキャップを被らなければならないからだ。

 こうしたことが脳紋を利用する技術の実現を阻んでいた。

 ところが最近では、一般的なイヤフォンの表面に組み込んだ電極を用いて、ゼリーを塗ることなく、耳から脳波を測定できるようになった。

 だからといって脳紋の測定は簡単ではない。脳が常に様々な情報を処理しているために、脳波は雑音だらけだからだ。そうした雑音を減らす技術もあるが、それには強力な演算能力が必要であった。

 だがスマートフォンの進化は目覚ましく、それもそれほど問題ではなくなってきた。つまり、理論的にはあらゆる演算能力をスマートフォンで賄えるようになってきたということだ。

双子には使えない、脳紋が安定しないなどがネックだった
 では脳紋が未だに普及していない理由は何だろうか? まず1つには、双子には使えないことが挙げられる。双子の脳波はほとんど同じパターンを示すのだ。

 しかし最大の問題は長期的に脳紋が安定していないことである。脳紋は一度測定すればそれで済むというものではなく、例えば1か月間隔といった具合で、定期的に測定を続けなければならない。

 これは脳の接続が可塑的な振る舞い(経験に応じて変化する)をすることが原因だ。


特定の発信音を使用することで弱点を克服

 しかしイギリス、ケント大学の研究チームの調査からは、イヤフォンで鳴らす特定の発信音を用いれば、こうした変化を最小限に抑えられることが判明した。

 発信音が脳に与える影響についてはまだ完全には明らかになっていないが、これが脳を落ち着かせ、活動に対する集中力を増加させると推測されている。

 ニューヨークの銀行では、じきにニューヨーク州金融サービス局が推奨する多因子認証プロトコルが導入されるようになるだろう。これは内部システムなどにアクセスする際、3つ以上の認証メカニズムを併用するものだ。

 指紋認証や声紋認証も有望であるが、新しいサイバーセキュリティ基準を満たす上では脳紋のほうがよりふさわしい。

 例えば、指紋の場合は一生変化することがないために、仮にセキュリティが破られてしまっても、新しい指紋を用意することはできない。しかし脳紋は異なる精神的活動を用いれば、更新することができる。


将来的にはパスワードを入力する代わりに利用できる可能性も

 脳紋はさらに、従来の英数字のパスワードに代わるパスワード生成にも利用することができる。例えば、ATMの利用者はいちいち暗証番号を入力するのではなく、イヤフォンを耳に入れて、ATMの画面に表示される個人識別番号を見るといったやり方がある。

 個人識別番号を見ると脳に変化が現れ、それが認証されてATMを利用できるようになるのである。

 また強要されている状況においては、ストレスで脳紋が機能しなくなる。したがって犯罪の防止にも有効である。

 こうした点や他人の思考をコピーすることの難しさを考えれば、脳紋を利用する利点は明らかである。

 特に多因子認証システムの一部として今後脳紋が採用される可能性は非常に高いだろう。いつの日か、銀行から脳波を測定するイヤフォンが送られてきても驚かないことだ。
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2018年02月27日

民間初の宇宙ステーション、21年に打ち上げへ











民間初の宇宙ステーション、21年に打ち上げへ

2018年02月27日 07時45分

 【ワシントン=三井誠】米宇宙企業ビゲロー・エアロスペース社は、民間で初めてとなる宇宙ステーションを2021年に地球の周回軌道に打ち上げると発表した。

 同社は、宇宙に打ち上げ後に膨らませる独自の折り畳み式の居住棟をすでに国際宇宙ステーション(ISS)に設置するなどの実績があり、将来的には「宇宙ホテル」として活用する構想を持っている。

 同社は、21年に2基を打ち上げる予定。1基当たりの定員は6人、容積は330立方メートルとISSの約3分の1に当たる。

 トランプ米政権はISSへの予算を25年に打ち切り、民間に移行させる方針を明らかにしており、今後、宇宙ステーションを巡る議論が活発化しそうだ。

2018年02月27日 07時45分 Copyright c The Yomiuri Shimbun
posted by gensou-choumazin at 09:55| Comment(0) | 読売 最新科学ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ネアンデルタール人の歯から抗生物質・鎮痛剤・ベジタリアン食の痕跡が発見される











ネアンデルタール人の歯から抗生物質・鎮痛剤・ベジタリアン食の痕跡が発見される

歯の表面には食べ物のカス・細菌・病原菌が付着し歯垢(しこう)となる。定期的に歯磨きをしないと、歯垢が石灰化して歯石となりそのまま残り続ける。

 一般人にとっては迷惑なだけの話だが、実は考古学者には歓迎されている。歯石は太古のDNAを探り、食生活・健康状態・ライフスタイルを探るツールとして利用できるのである。

 最近の研究で、ネアンデルタール人の歯石を調べたところ驚くべきことが判明した。彼らは天然の抗生物質や痛み止めを使用していた可能性があり、中にはベジタリアン的な食生活を送っていた者も存在するという。

ネアンデルタール人の歯石から当時の生活が明らかに
 最近、ベルギーのスピー洞窟とスペインのエルシドロン洞窟で発見された4体のネアンデルタール人の歯に付着していた歯石が調査された。

 知られているものの中では我々に最も近い人類であるネアンデルタール人は、現代人と多くの共通点があった。

 道具を作り、火を使った。体を装飾していたり、遺体を埋葬していたりした可能性もある。『ネイチャー(Nature)』に掲載された最新論文によると、彼らは痛み止めや天然の抗生物質を使用していた可能性があり、中にはベジタリアン的な食生活を送っていた者もいるという。

自然に存在する抗生物質を治療に使用していた

 歯石のサンプルは42,000〜50,000年前のもので、これまで遺伝子解析されたものとしては最古である。

 エルシドロン洞窟で発見された1体の顎骨には、歯の膿瘍が確認されている。彼にはさらに腸内寄生虫もいた。おそらく彼がポプラを食べていた理由はこれだろう。

 ポプラには鎮痛効果のあるサリチル酸(アスピリンの有効成分)が含まれている。さらに天然の抗生物質であるアオカビも口にしていた。

 以前の調査からは、シドロンのネアンデルタール人が収斂剤(しゅうれんざい)であるノコギリソウと天然の抗炎症剤であるカモミールを使用していたらしきことが判明している。

 ネアンデルタール人が薬草について豊かな知識を持っていたことは明らか、とオーストラリア、アデレード大学のアラン・クーパー(Alan Cooper)氏は述べている。

ペニシリンが開発される40,000年も前に抗生物質まで使用していたとは驚きです。よくある古代の人類についての単縦なイメージとは真逆の発見です


食べ物の変化による口内細菌の変化

 またネアンデルタール人の食生活における地域的な差異も明らかになっている。エルシドロン洞窟での食事は、キノコ・松の実・コケなど、主に植物で構成されていたのに対して、スピー洞窟のネアンデルタール人は、ケブカサイやヒツジなど、肉を多く食べていた。

 食生活の違いは、口内の細菌の違いと関連があるようだ。つまり肉食を行うことで、体内の細菌叢(さいきんそう)に変化が起きたことを示唆している。

 「口内細菌叢の違いは、人間の細菌叢の変化がどうのように始まったのか示しているために重要です」と筆頭著者のローラ・ウェイリック(Laura Weyrich)氏。

 「人間の細菌叢における歴史的な変化が、現代人の健康や変化した細菌叢に関連する問題の原因であろうことが知られています。私たちがどうやって今の細菌を手に入れたのか理解するには、過去におけるそうした変化を知る必要があります」

細菌が人体にもたらす影響

 マックス・プランク研究所のクリスティナ・ワーリナー氏(Christina Warinner。研究には未参加)によると、これは旧人類の口内細菌生態系の初となる直接的な証拠だという。

 実際に研究者は、口内に生息していたメタノブレウィバクテル・オラリス(Methanobrevibacter oralis)のほぼ完全なゲノムを再構成することができた。48,000年前のそれは、今日における最古の微生物概要ゲノムである。

 ワーリナー氏の研究では、この属は過去では今よりも一般的であったことが一貫して示されている。人体内や表面には無数の細菌が生息しており、それが気分からアレルギーに至るまで、様々な事柄に影響を与えていることが徐々に明らかにされつつある。

 ワーリナー氏の意見では、メタノブレウィバクテルは大昔、今よりもずっと大きな役割を口内生態系において果たしていたのではないかという。

 が、今も昔も、その役割についてはほとんど分かっていない。人間に潜む細菌叢についての研究は、今ようやく触り程度に始まったばかりなのである。
posted by gensou-choumazin at 09:44| Comment(0) | 最新・面白科学記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする